ゆけッ! やっせんぼ・とよちゃん!

オーディオケーブル周波数特性比較 (2010年1月11日)




なんで?

オーディオケーブルの価格には下は500円程度から上は30,000円以上のものまであります。 高いにはそれなりの理由があるのでしょうけど、果たしてどの程度の違いがあるのか オーディオマニアでは無い私にはまったく分かりません。 そこで、スピーカーの周波数特性チェックで使った手法で オーディオケーブルの周波数特性の比較をやってみたいと思ったわけです。

とは言っても、30,000円もするオーディオケーブルは持っていないので、私が持っている最高5,000円程度までのオーディオケーブル4種類を比べてみることにしました。




計測環境

計測環境の概略は 下図のようになります。 余計なものをできるだけ取り除いて シンプルにしました。 EDITROL UA-1EX はDTMで使っているオーディオインターフェイスです。 のラインが今回計測対象のオーディオケーブルの部分です。




ケーブル

今回計測するオーディオケーブルは以下の4種類です。 各オーディオケーブルの長さは 1mです。

型名: 不明 (CABLE1 仮名)
価格: およそ 500円
型名: 不明 (CABLE2 仮名)
価格: およそ 700円

型名: audio-technica AT7A64
価格: およそ 2,000円
型名: audio-technica AT-EA1000
価格: およそ 5,000円

CABLE1(仮名) は、AV製品を買うとおまけで付いてくる奴です。 積極的に電気店で購入するタイプのものではないです。 なので、推定価格500円としておきました。

CABLE1(仮名) は、何故か持っていたものです。 多分なにかのオーディオ製品におまけで付いてきた物だと思います。 なので、推定価格700円としておきました。

audio-technica AT7A64 は、周波数特性のバランスが取れていて、巷ではコストパフォーマンスの良いオーディオケーブルとして評価されています。 価格も2,000円程度であり、私のようなオーディオマニアでは無いけど音楽はそこそこ楽しむというような人にとっては お手ごろなオーディオケーブルです。

audio-technica AT-EA1000 は、私が持っている最高級のオーディオケーブルです。 清水の舞台からまっ逆さまに飛び降りる思いで購入しました。(笑) このオーディオケーブルは、巷では高音域が多く、低音域は少し痩せ気味と評価されています。




計測方法

オーディオケーブルの特性は、スピーカーの特性計測と同じく

  • マイクは audio-technica AT9752 を使用する、
  • FL Stidio でホワイトノイズを発生させ、スピーカーからの出力を マイク(AT9752)で測定する、
  • マイク(AT9752)の特性は、計測後差し引いて補正する
のようにします。




計測結果

計測結果は、下図のようになりました。

: CABLE1(仮名)
: CABLE2(仮名)
: audio-technica AT7A64
: audio-technica AT-EA1000

まず注意してもらいたいのは、グラフの凸凹はスピーカーの特性であって、今回の評価の対象ではないです。 各色のライン間の差分を比較してください。

ぱっと見て分かるように、2kHz以上の高音域はほとんど変わりがありません。 中低音域に違いが出ています。 ので、50〜2kHzの間のみプロットしなおしたのが下図です。

: CABLE1(仮名)
: CABLE2(仮名)
: audio-technica AT7A64
: audio-technica AT-EA1000

とは言われても、グチャグチャで良く分からないですね。(笑) そこで、CABLE1(仮名)の特性を他のオーディオケーブルから引いて CABLE1(仮名)以外のオーディオケーブルについてプロットしなおしました。

CABLE2(仮名)

audio-technica AT7A64

audio-technica AT-EA1000

0[dB]のラインが基準の CABLE1(仮名)の特性です。 このラインより上にあると、CABLE1(仮名)より特性が上、下にあるとCABLE1(仮名)より下と言うことです。 念のために補足ですが、上にあるから良い、下にあるから悪いというわけではありません。 単純にその周波数の音がより多いまたは少ないというだけのことです。 良い悪いは全体のバランスから評価されるものです。

CABLE2(仮名)は、400Hz以上はCABLE1(仮名)とほぼ同じように見えます。 ただ、300Hz以下の低音域で強弱の差がありますから、低音の音色に差が出ると考えられます。

audio-technica AT7A64 は、70Hzにある大きな山を除けばCABLE1(仮名)と似たり寄ったりに見えます。 audio-technica AT7A64 は、重低音が足りないと思っている人に向いていますね。。。多分。(笑)

audio-technica AT-EA1000 は、200Hzあたりを除いて、確かに400Hz以下の帯域が弱いですね。 このため、低音が痩せていて高音域が高いと評価されているのだと思われます。




結論

CABLE1(仮名)についてですが、audio-technica AT7A64 と特性に大差がないように見えますから、audio-technica AT7A64 が巷で良い評価を受けている事を考えると、CABLE1(仮名)はまんざらでも無いケーブルだと言えます。 ちょっとびっくり。(笑)

audio-technica AT7A64 と audio-technica AT-EA1000 についての巷の評価は、周波数特性とほぼ一致していると考えて良いと思います。

今後の私個人のケーブルの選択方法としては、

  • とりあえずCABLE1(仮名)かCABLE2(仮名)を使ってみる、
  • 低音の響きを聞いてみて、好みに合わせてCABLE1(仮名)またはCABLE2(仮名)を選択する、
  • ちょっと贅沢な気分になりたかったら audio-technica AT7A64 を使う
という感じですね。

個人的には、4,000円以上も余計に出して audio-technica AT-EA1000 を使う必要は無いと思います。 とりあえずCABLE1(仮名)で良いんじゃない?(爆)

結局、ケーブルの選択は「音色の好み」と「贅沢気分」ということですかね。(爆)

最後に、30,000円のケーブルがどういう特性をしているのか 見てみたいものですね。(爆)